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所信表明

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年9月15日更新

町長就任後初めての那珂川町議会において、所信表明を行いました。

※演説をそのまま掲載しています。

平成28年第3回那珂川町議会定例会の開催に当たり、町政運営に関する所信を申し上げる機会をいただき、誠にありがとうございます。

 私は、8月23日に告示された那珂川町長選挙において、町民の皆様から信任をいただき、改めて、その職責の重さを厳粛に受け止めるとともに、身の引き締まる思いであります。これからの4年間は、町民の皆さまの負託にお応えし、那珂川町のさらなる発展のために全精力を挙げて取り組む覚悟であります。 

 さて、私は、町長として2期8年間、「住民の皆さまの目線で、心の通う政策」を基本的スタンスとして、多くの町民の皆さまとコミュニケーションを図り、那珂川町の発展に全力で取り組んでまいりました。この間、都市基盤の整備、教育分野の振興、少子高齢化への取り組み、地域振興や行政改革など各種施策を積極的に推進してまいりました。また、本年2月には、平成27年国勢調査の速報値人口が発表され、人口5万人を突破し、市制施行に向けたスタートラインに立つことができました。これも、議員各位並びに町民の皆さまをはじめ、町内各種団体や企業などの皆さまの力強いご支援があったからこそ実現できたものであり、「オール那珂川」の取り組みの成果であると考えています。 

これからの自治体の行政運営に目を向けてみますと、急速な少子高齢化の進展による、中長期的な経済への影響、労働力人口の減少、社会保障費の増大など、自治体を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。「町」から「市」へ大きく飛躍する今こそ、しっかりとした歩みで諸政策を展開し、まちの魅力を創造することで、選ばれる自治体になる必要があります。このため、「住民の皆さまの目線で、心の通う政策」を基本的スタンスとし、新たなステップである「変革と発展を目指した街づくり」に取り組んでいく決意です。 

まず、「快適な生活環境の向上」について申し上げます。

近年、ゲリラ豪雨の頻発や熊本地震の発生など全国各地で異常気象や地震等による被害が発生しています。本町でも、平成21年の中国・九州北部豪雨を教訓に、防災減災事業に積極的に取り組んでまいりました。今後は、これまでの取り組みをさらに充実させ、内水の浸水被害の軽減に取り組むとともに、地域と行政が一体となった地域防災力の強化に努めてまいります。また、防犯対策としては、街頭での犯罪抑止に大きな効果を上げている防犯カメラを計画的に整備し、安全で安心して暮らすことができるよう努めてまいります。

道路の整備は、住民の皆さまの利便性を高め、快適な日常生活を送るために必要な生活基盤であるとともに、商工業の発展にも不可欠なものです。国道385号の4車線化や、都市計画道路である屋形原須玖線、現人橋乙金線の早期完成に向け、福岡県や福岡市と連携を図り整備に取り組んでまいります。これら以外の既存道路についても、緊急性や安全性を考慮し、維持補修や歩道・側溝の整備等を進めてまいります。また、西畑・南畑地域の下水道整備に積極的に取り組むとともに、子どもから高齢者まで幅広い年齢層が憩いの場として利用しやすいよう、公園が不足している中部地区や片縄地区などへ整備してまいります。 

次に、「学校教育の充実、文化・スポーツの振興」について申し上げます。

 本町の将来を担う子ども達の学力向上や、教育環境の充実は非常に重要です。このため、国で現在検討されている小学校での英語教育の教科化に先立ち、全小学校で英語教育を実施することや、中学校におけるタブレットや電子黒板を活用したICT教育の充実など、更なる学校教育の質の向上に取り組んでまいります。また、子ども達の快適な教育環境を確保するために、効率的・計画的に老朽化した校舎の長寿命化改良事業など施設整備に取り組んでまいります。

教育分野では学校教育だけでなく、文化・スポーツを通じ健全で豊かな心身を養うことも重要です。このため、現在教育委員会で策定されている(仮称)総合運動公園基本計画を踏まえ、今後のスポーツ施設の充実に取り組むとともに、従来から実施している文化団体やスポーツ団体への支援を継続していきたいと考えております。特に、本町の重要な歴史的遺産である安徳台遺跡群については、国の史跡指定を受けるための作業を進めてまいります。 

次に、「南畑地域活性化の促進」について申し上げます。

南畑地域については、これまでの「南畑地域活性化協議会」通称「南畑ぼうぶら会議」を中心とした取り組みの成果により、近年認知度が非常に向上しています。今後もこの流れを継続し、南畑地域の更なる活性化につながるよう、地域おこし協力隊員を増員し、南畑地区移住促進事業などに取り組んでまいります。 

次に、「子育て支援」について申し上げます。

現在、わが国の出生率は低下し、急激な少子化が進んでいますが、本町は、他自治体と比較し少子化の進展は緩やかであり、子育て世代が多く暮らすまちとして発展してまいりました。これまでも、保育所定員の増員、子ども医療の充実、こども館や療育センターの整備などに取り組んでまいりましたが、今後も、安心して産み育てることができる子育て環境の充実を目指し、子育て家庭を支援する事業の推進・充実に取り組むとともに、中央保育所の施設整備などに取り組んでまいります。 

次に、「高齢者への支援・充実」について申し上げます。

高齢者の方が、住み慣れた地域で、末永く楽しく生きがいを持って安心した生活が行える、暮らしやすいまちづくりに取り組むことは重要です。このため、シルバー人材センターの活動を支援していくとともに、引き続き高齢者の生きがいや健康づくりに積極的に取り組んでまいります。また、今後も増加する高齢者の各種相談や支援を行うため、地域包括支援センターの充実に取り組んでまいります。 

次に、「町史(市史)の編纂」について申し上げます。

魏志倭人伝によれば、本町一帯は奴国と呼ばれ、古来から脈々と受け継がれてきた歴史ある地域です。この歴史を後世に伝えるとともに、町民の皆さまの郷土愛を育み、地域文化の振興に役立てるため、町史(市史)の編纂に取り組んでまいります。 

次に、「地域の消費喚起及び町商工会への支援」について申し上げます。

消費を喚起し、地域経済を活性化していくうえで、那珂川町商工会との連携は非常に重要であると考えています。このため、那珂川町商工会が実施しているプレミアム商品券発行事業支援や創業塾等の推進による商工業者の育成と雇用の継続的支援を行ってまいります。また、地域経済への波及効果が大きい住宅改修事業補助制度についても継続してまいります。 

次に、「国際交流、友好都市づくり」について申し上げます。

近年、国際化、グローバル化は日々進んでおります。このような中、異文化や多様な価値観の相互理解や、国際親善の推進、さらには国際社会の平和と繁栄へ貢献することは重要です。このため、現在、国際文化交流サークルが取り組んでいる国際交流活動を基礎として、文化交流などを目的とした友好都市づくりに取り組んでまいります。 

次に、「新市街地の創出や企業等の誘致・誘導」について申し上げます。

現在、わが国は人口減少社会に突入しています。今後は、自治体も生き残りをかけた競争が激化することが予想されます。本町は、平成30年10月の市制施行に向け準備作業を進めており、市制施行による都市的なイメージ向上とあわせ、地域住民の意向を踏まえ新市街地の創出に取り組むことで、病院や大型商業施設の進出促進につなげていきたいと考えております。 

次に、「農業後継者への支援」について申し上げます。

本町の農業従事者数は、平成2年の937人から平成27年には300人と大幅に減少しています。しかし、近年、就農を志す若者が増え徐々に農業後継者へと育ちつつあります。今後も、青年就農給付金等を活用し若者の就農を支援するとともに、農地利用に関する情報などの収集に努め、農地の集積・集約化を推進し、今後の効率的かつ安定的な経営に向けた認定農業者などの担い手育成や組織化など、農業後継者への支援に取り組んでまいります。 

最後に、「行財政改革の推進」について申し上げます。

これまで、那珂川町行政改革プラン2005から始まる行政改革の推進により約7億円の経費的効果と38人の人員削減に取り組んでまいりました。今後も、持続可能な自治体として行政を運営していくためには、全ての事業を並列に実施するのではなく、「選択と集中」による事業執行に努め、健全な行財政運営を行っていく必要があります。

また、住民の皆さまが行政に求めるニーズは多様化、複雑化しています。これらに応え、質の高い行政サービスを提供するためには、職員の意識改革と資質向上に取り組むとともに、「住民の皆さまの目線で、心の通う政策」を基本的スタンスとし、「変革と発展を目指した街づくり」に取り組んでまいります。 

以上、3期目の町政を担当させていただくにあたり、私の所信の一端を申し上げました。しかし、60周年を迎えた那珂川町の市制への移行や、少子高齢化が急速に進む中でのまちづくりは、行政だけの力で成し得るものではありません。国勢調査で人口5万人を突破した時のように、議員各位や町民の皆さまをはじめ、町内各種団体や企業などの皆さまがお互い知恵を出し合い、行動することが重要と考えます。すべての皆様のご理解とご協力をお願い申し上げ、私の所信表明とさせていただきます。 

那珂川町長 武末茂喜